債務整理中だけど急にお金が必要になった…そんな悩みをお持ちではないですか?
債務整理中は一般的に借入が難しくなりますが、債務整理の種類や状況によっては「神金融」と呼ばれる中小消費者金融から融資を受けられる可能性があります。
本記事では、債務整理中の方に特化した借入情報を徹底解説します。
債務整理の種類別:借入可能性を徹底比較
債務整理の種類によって、借入の難易度や制限が大きく異なります。
ここでは債務整理のタイプ別に借入の可能性を解説します。
任意整理中・任意整理後の借入
経過期間 | 借入難易度 | 借入可能性 |
---|---|---|
任意整理手続き中 | ★★☆☆☆ | 手続き中でも法的制限はないが、信用情報に記録され始めているため難しい |
任意整理後1年未満 | ★☆☆☆☆ | 非常に難しいが、一部の神金融では可能性あり |
任意整理後1~3年 | ★★★☆☆ | 返済状況が良好なら中小金融で可能性が出てくる |
任意整理後3~5年 | ★★★★☆ | 比較的借りやすくなり、少額であれば審査通過例も多い |
任意整理後5年以上 | ★★★★★ | 信用情報機関の記録が消えるため、通常の審査基準となる |
任意整理中の注意点:
- 任意整理は裁判所を通さない手続きなので、新規借入に法的制限はありません
- ただし、任意整理の和解交渉中に新たな借入をすると、債権者との交渉に悪影響が出る可能性があります
- 任意整理後は「事故情報」として信用情報機関に約5年間記録されます
個人再生中・個人再生後の借入
経過期間 | 借入難易度 | 借入可能性 |
---|---|---|
個人再生手続き中 | ★☆☆☆☆ | 裁判所の許可が必要なため実質的に不可能 |
再生計画遂行中 | ★☆☆☆☆ | 原則不可。必要な場合は裁判所の許可が必要 |
再生計画完了後~5年 | ★★☆☆☆ | 完済証明があればごく一部の神金融で可能性あり |
再生計画完了後5年以上 | ★★★★☆ | 信用情報の記録が消え、比較的借りやすくなる |
個人再生中の注意点:
- 個人再生中の借入には裁判所の許可が必要です
- 無断で借入をすると、再生計画が取り消される可能性があります
- 20万円以下の少額であれば認められるケースもありますが、事前に弁護士に相談が必須です
自己破産中・自己破産後の借入
経過期間 | 借入難易度 | 借入可能性 |
---|---|---|
自己破産手続き中 | ★☆☆☆☆ | 原則不可能。違法となる可能性あり |
免責決定後~3年 | ★☆☆☆☆ | ほぼ不可能。少額でも極めて困難 |
免責決定後3~7年 | ★★☆☆☆ | 一部の神金融で少額融資の可能性あり |
免責決定後7~10年 | ★★★☆☆ | 中小金融で審査通過例が増加 |
免責決定後10年以上 | ★★★★★ | 信用情報機関の記録が消えるため、通常審査となる |
自己破産中の注意点:
- 自己破産手続き中の借入は破産法違反となる可能性があります
- 免責決定後でも約7~10年間は信用情報機関に記録が残ります
- 免責決定から3年以内の借入はほぼ不可能と考えるべきです
債務整理中でも借りられる神金融ランキング【債務整理タイプ別】
債務整理中の方に融資実績がある神金融を、債務整理のタイプ別にランキング形式でご紹介します。
さらに詳しい神金融ランキングはこちらを参照ください。
任意整理中・任意整理後に融資実績のある神金融
順位 | 業者名 | 特徴 | 金利 | 融資額 | 債務整理に対する柔軟性 |
---|---|---|---|---|---|
1 | フクホー | 任意整理中でも現在の収入と返済能力を重視。任意整理後1年以上経過していれば審査通過例多数。 | 7.3%〜20.0% | 5万円〜10万円 | ★★★★☆ |
2 | AZ | 任意整理後の期間に応じて柔軟に対応。返済実績が良好なら3年以内でも可能性あり。 | 15.0%〜20.0% | 3万円〜50万円 | ★★★★☆ |
3 | アムザ | 在籍確認が柔軟で任意整理中でも審査に応じる。任意整理後2年以上で審査通過例あり。 | 15.0%〜20.0% | 5万円〜30万円 | ★★★☆☆ |
4 | リンクス | 任意整理後の期間が短くても、安定収入があれば対応。特に完済案件があれば評価が高い。 | 15.0%〜20.0% | 3万円〜50万円 | ★★★☆☆ |
5 | セントラル | 任意整理後の社会的信用度を重視。勤続年数が長いとプラス評価。 | 4.8%〜18.0% | 1万円〜30万円 | ★★★☆☆ |
個人再生後に融資実績のある神金融
順位 | 業者名 | 特徴 | 金利 | 融資額 | 債務整理に対する柔軟性 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アロー | 個人再生計画完了後の方に比較的柔軟。特に完済証明書があると有利。 | 15.0%〜19.94% | 5万円〜20万円 | ★★★☆☆ |
2 | フクホー | 再生計画完了から3年以上経過していれば審査対象。現在の収入を重視。 | 7.3%〜20.0% | 5万円〜10万円 | ★★★☆☆ |
3 | AZ | 再生計画完了後の返済状況が良好なら対応可能性あり。少額から始めるのが吉。 | 15.0%〜20.0% | 3万円〜30万円 | ★★☆☆☆ |
4 | いつも | 個人再生完了後3年以上で、現在の収入が安定していれば審査に応じる。 | 4.8%〜20.0% | 1万円〜30万円 | ★★☆☆☆ |
5 | アクア | 再生後の期間が長く、安定収入があれば少額融資に対応。 | 15.0%〜20.0% | 3万円〜20万円 | ★★☆☆☆ |
自己破産後に融資実績のある神金融
順位 | 業者名 | 特徴 | 金利 | 融資額 | 債務整理に対する柔軟性 |
---|---|---|---|---|---|
1 | フクホー | 自己破産後5年以上経過していれば審査対象。現在の安定収入が重要。 | 7.3%〜20.0% | 5万円〜10万円 | ★★☆☆☆ |
2 | アムザ | 自己破産後、新たな信用実績があれば対応。少額からの取引実績を重視。 | 15.0%〜20.0% | 5万円〜20万円 | ★★☆☆☆ |
3 | AZ | 破産後5年以上で、返済能力と現在の職歴を評価。 | 15.0%〜20.0% | 3万円〜20万円 | ★★☆☆☆ |
4 | ハローハッピー | 自己破産後の新たな信用情報を評価。7年以上経過で審査が比較的通りやすい。 | 18.0%〜20.0% | 3万円〜10万円 | ★★☆☆☆ |
5 | アイアム | 免責から7年以上経過し、安定収入があれば審査対象。 | 18.0%〜20.0% | 5万円〜10万円 | ★☆☆☆☆ |
※債務整理からの経過期間や個人の状況によって審査結果は大きく異なります。
債務整理中の借入における法的リスク
債務整理中の借入には、債務整理の種類によって法的なリスクが伴う場合があります。ここでは債務整理中の借入に関する法的問題を解説します。
債務整理タイプ別の法的リスク
債務整理の種類 | 借入の法的リスク | 注意すべきポイント |
---|---|---|
任意整理中 | 低~中 | 借入自体に法的制限はないが、債権者との和解交渉に影響する可能性あり |
個人再生中 | 高 | 裁判所の許可なく借入すると再生計画取消しのリスク |
個人再生計画遂行中 | 高 | 裁判所の許可が原則必要。無断借入で再生計画取消しの可能性 |
自己破産申立中 | 非常に高 | 破産手続き中の借入は免責不許可事由となる可能性 |
免責後 | 低 | 法的制限はないが、信用情報上の問題で借入は困難 |
債務整理中の借入で弁護士に相談すべきケース
債務整理中の方は、以下のようなケースでは必ず弁護士に相談すべきです。
- 個人再生中・再生計画遂行中の借入:裁判所の許可が必要かどうか確認
- 自己破産申立中の借入:免責に影響する可能性があるため必ず相談
- 任意整理中で和解交渉が進行中の借入:債権者との交渉への影響を確認
- 債務整理後の借入が返済困難になったケース:二次的な債務整理の可能性を検討
債務整理中特有の審査対策と申込みのコツ
債務整理中の方が神金融の審査に通るためには、通常より慎重な準備が必要です。債務整理のタイプ別に効果的な対策をご紹介します。
任意整理中・任意整理後の審査対策
- 完済した債権の証明書を用意
- 任意整理で和解した債権のうち、すでに完済したものがあれば、その証明書が有効
- 完済実績は新たな信用情報の構築につながる
- 和解内容の説明準備
- 和解内容(減額率・返済期間など)を明確に説明できるよう準備
- 計画的な返済を続けていることをアピールできる資料を用意
- 安定収入の証明を強化
- 通常より長期間の給与明細(できれば6ヶ月分)を用意
- 勤続年数が長いことを証明できる書類があるとベター
個人再生中・再生後の審査対策
- 再生計画の履行状況を証明
- 再生計画に基づく返済を確実に行っていることを示す資料
- 再生計画認可決定通知書のコピーがあると望ましい
- 再生計画完了の証明
- 再生計画が完了している場合は、完了証明書が非常に有効
- 完了後の新たな借入がなく、クリーンな状態であることをアピール
- 現在の健全な家計状況を証明
- 収支のバランスが取れていることを示す家計簿や通帳履歴
- 貯蓄があれば、計画的な金銭管理ができていることの証明になる
自己破産後の審査対策
- 免責決定から十分な期間の経過を示す
- 免責決定通知書と現在の日付で、十分な期間が経過していることを示す
- 特に5年以上経過していることが重要
- 破産後の生活立て直し証明
- 破産後に新たに構築した生活基盤(職場定着・住居安定など)を証明
- クレジットカードの利用履歴など、破産後の信用回復の証拠があれば有効
- 少額申込で実績作り
- 最初は非常に少額(5万円程度)から申し込み、返済実績を作る
- 数回の返済後、徐々に増額申請を検討
債務整理中でも借りやすい職業・条件
債務整理中でも、特定の職業や条件を満たしていると審査が通りやすくなる傾向があります。
審査が有利になる職業・雇用形態
職業・雇用形態 | 審査有利度 | 理由 |
---|---|---|
公務員 | ★★★★★ | 収入の安定性が極めて高く、倒産リスクがない |
大手企業正社員 | ★★★★☆ | 安定した収入と社会的信用度が高い |
医師・弁護士などの専門職 | ★★★★☆ | 高収入かつ職業の安定性が評価される |
一般企業正社員 | ★★★☆☆ | 安定した収入が見込める |
契約社員 | ★★★☆☆ | 契約期間中は安定収入だが、更新リスクあり |
パート・アルバイト(長期) | ★★☆☆☆ | 勤続年数が長いと評価される |
パート・アルバイト(短期) | ★☆☆☆☆ | 収入の安定性に不安あり |
自営業・フリーランス | ★★☆☆☆ | 収入証明が難しいが、安定した実績があれば可能性あり |
その他の有利条件
- 長期勤続:同じ職場での勤続年数が3年以上あると有利
- 安定した住居:持ち家や長期の賃貸契約があると信頼性が高まる
- 家族の協力:配偶者の収入証明や連帯保証人が立てられる場合
- 他の返済実績:公共料金や家賃などの支払いが確実に行われている証明
- 資産の保有:預金や有価証券など、一定の資産を保有している場合
債務整理中の借入に関するよくある質問(FAQ)
債務整理の種類によって借りやすさは違いますか?
はい、大きく異なります。一般的に「任意整理>個人再生>自己破産」の順で借りやすさが変わります。任意整理は裁判所を通さない手続きなので比較的借りやすく、自己破産は最も厳しく審査されます。また、手続き完了からの経過期間も重要で、期間が長いほど審査に通りやすくなります。
債務整理中に借りると、弁護士や裁判所に知られますか?
新たな借入は、基本的に信用情報機関に記録されるため、次回の債務整理相談時に弁護士に把握される可能性があります。特に個人再生中や自己破産手続き中は、裁判所の許可なく借入をすると法的問題につながる恐れがあります。必要な場合は事前に担当弁護士に相談することをおすすめします。
債務整理後、何年経てば普通に借りられるようになりますか?
債務整理の種類により異なりますが、信用情報機関の記録は以下の期間残ります:
- 任意整理:約5年間
- 個人再生:約5~7年間
- 自己破産:約7~10年間
これらの期間が経過すると、信用情報から債務整理の記録が消え、審査が通りやすくなります。ただし、金融機関によっては独自に債務整理歴を保管している場合もあります。
債務整理中でも借りられる金額の上限はありますか?
債務整理中は、一般的に少額融資(5万円~30万円程度)しか審査が通らないケースが多いです。特に債務整理からの経過期間が短い場合は、10万円以下の融資しか認められないことが多いでしょう。経過期間が長くなり、返済実績を積み重ねることで、徐々に融資可能額が増えていく傾向があります。
債務整理中の借入が返済できなくなった場合のリスクは?
債務整理中の新たな借入が返済できなくなった場合、一般的な延滞よりも深刻な問題となります:
- 任意整理中:新たな債権者が加わり、整理計画が崩れる可能性
- 個人再生中:再生計画の取消しにつながる恐れ
- 自己破産後:新たな破産手続きが必要になる可能性(ただし、免責から7年以内に再度の自己破産は困難)
債務整理中の借入は「最後の手段」と考え、返済計画は非常に慎重に立てる必要があります。
債務整理中の方向け公的支援制度
債務整理中で民間融資が難しい場合は、以下の公的支援制度の利用も検討しましょう。
生活福祉資金貸付制度
制度名 | 融資額 | 金利 | 返済期間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
緊急小口資金 | 最大20万円 | 無利子 | 最大2年 | 緊急かつ一時的な生計維持のための少額貸付 |
総合支援資金 | 月20万円×3ヶ月まで | 無利子 | 最大10年 | 生活再建までの間の生活費としての貸付 |
福祉資金 | 用途により異なる | 無利子または低金利 | 最大20年 | 障害者や高齢者世帯向けの貸付 |
教育支援資金 | 高校~大学の学費等 | 無利子 | 最大20年 | 教育費用のための貸付 |
申込先:各市区町村の社会福祉協議会 注意点:債務整理中でも申込可能ですが、審査があります。特に返済能力の証明が求められます。
生活困窮者自立支援制度
生活福祉資金の借入が難しい場合は、給付型の支援も検討しましょう。
支援制度 | 内容 | 申込先 |
---|---|---|
住居確保給付金 | 家賃相当額を一定期間支給 | 市区町村の自立相談支援機関 |
一時生活支援 | 住居のない人に一時的な宿泊場所と食事を提供 | 市区町村の自立相談支援機関 |
家計改善支援 | 家計管理の助言、債務整理の支援 | 市区町村の自立相談支援機関 |
就労準備支援 | 就労に向けた準備のための支援 | 市区町村の自立相談支援機関 |
メリット:返済不要の給付型支援もあります 注意点:所得制限などの条件があります
まとめ:債務整理中の借入は計画的に
債務整理中の借入は、以下の点を必ず守りましょう。
- 債務整理の種類と経過期間を考慮
- 自己破産>個人再生>任意整理の順で借入難易度が高い
- 経過期間が長いほど審査に通りやすい
- 法的リスクの確認
- 特に個人再生中や自己破産手続き中は法的制限に注意
- 不明な点は必ず弁護士に相談
- 少額から始める
- 最初は5~10万円程度の少額申込みから
- 返済実績を作ってから徐々に増額検討
- 返済能力を超えた借入は絶対に避ける
- 債務整理中の返済遅延は特に深刻な問題に発展
- 月収の20%以内の返済額に抑える
- 公的支援制度も検討
- 民間融資が難しい場合は公的制度の利用も
- 無利子または低金利で返済負担が少ない
債務整理は経済的再出発のための重要なステップです。その過程での新たな借入は、生活再建を妨げる恐れもあります。本当に必要な場合のみ、計画的に借入し、着実に返済していくことが、将来の信用回復につながります。まずは弁護士や専門家に相談し、最善の選択をしましょう。